イニシエーションラブ
イニシエーションラブを観てきた。
私の住む静岡を舞台に、
そして私が独身のころの恋愛を思い出す
昭和の懐かしい、ほのぼのした描写で始まる。
あの当時は携帯電話などなく、
彼の家に電話をするのも親が出たらどうしよう
と思いながらドキドキして電話をかけたものだった。
彼と一緒にいる時も、緊張したり、はにかんだり、
本当に幼くウブで、彼に一途だった恋愛を思い出し
懐かしい車やカセットテープに黒電話、
そして昭和のBGMに気分浮かれて
いつの間にか私も映画の中の世界にいた。
私は恋愛が実った繭子の純粋さが可愛く、
楽しく交際していく二人を見ているだけで
幸せな気持ちだった。
所が、徐々に彼が離れて行く様子に、繭子が可哀想で
最後までずっと目をウルウルさせて観ていた。
しかし、ラストの展開には本当に驚き涙も止まった。
そして映画が終わった後は、
自分の過去の記憶だったかのように、
しばらくショックを引きずっていた。